ミ ラ 型 極 大 予 報 (No.31)

広 沢 憲 治

1 はじめに

  2018年のミラ型予報は、590個のミラ型星・SR型星についての予報を計算した。
  昨年予報が計算できた星数より結果としてはわずかに多くなっているが、これは新しく加わった星が多かったことによるもので、昨年予報から外した星が「復活」した数はほんのわずかにすぎない。さらに、このままでは来年以降予報から外さざるを得ない星の数はかなりの数にのぼっている。
  ミラ型星の観測については、平均して週あたり1〜2回程度観測することが望ましく、気軽に変光星を観測するには絶好の相手である。ミラ型の観測数が減少している状況もあるので、ぜひ「多くの星」を観測していただきたい。さらに、「見えなかった」という観測は、ミラ型・SR型の観測では(特別な場合を除いて)あまり意味がないことにも留意して、この予報をうまく活用していただくことを期待している。
  また、今回星数が減らなかったのは、これまで観測されていなかった星にチャレンジしていただいた方々のおかげである。極大が10等以上に達するようなミラ型星で観測されていない星はまだ多くあるので、こうしたチャレンジもさらに継続していただきたいと願っている。それぞれの使用機器等の条件に合うものを選び、この予報を活用して「多くの星」を観測していただくことを重ねてお願いする。
  なお、ミラ型変光星は、突然大きく予報から外れる場合もあるので、どの星についても観測が必要であることを念のため申し添えておく。

2 最近の傾向

  変光星の観測では、CCDやデジタルカメラ等の使用がさらに広がっていて、アマチュアが使う機械でも、精度よく観測できるようになったことは皆さんご存じのとおりである。ミラ型の観測についても、手軽なデジタルカメラでの観測をさらに拡大することが望ましいと考えている。
  ただ、いい精度で結果を出すには、画像を「R,G,B」の3色に分解し、「G画像」をパソコンソフトを使って測光することが必要になる(これはミラ型の観測に限らない)ので、やってみたいと思われる方は、日本変光星研究会へお問い合わせいただきたいと思う。
  この予報について、明らかな間違いなどお気付きのことがあった場合は、広沢までお知らせいただけるとありがたい。より信頼性の高い予報となるよう、ご協力をお願いする。
  なお、日本変光星研究会のホームページには、月別の予報を掲載しているので、そちらもぜひ参考にしてほしい。

3 表の見方について

 (1) 最初の記号   [#] ----- 観測数の不足等により精度に問題があったり、「めど」としての数字に過ぎないもの。「ピンチ」の星も含まれる。
     [$] ----- SR型の星。実際とはかなりの違いが見込まれる。
 (2) Name 星の名前。
 (3) Range 変光範囲。(極大、極小光度で示す)最後に[p]のマークがあるものは写真光度で、眼視ではこれより1〜2等、場合によっては3〜4等明るい場合もある。
 (4) P 周期。
 (5) Max.Date 2018年1月〜2019年2月の間の極大が予想される日付。