ミラ型極大予報(No.30)2017年

広 沢 憲 治

1 はじめに

  2017年のミラ型予報は、588個のミラ型星・SR型星についての予報を計算した。
  今年は、予報全体の大幅な見直しを行い、それに伴って星数が大きく減少した。最近ミラ型星の観測が減少傾向にあり、何年も観測がなくて予報としての意味がない星が増加していることが最大の理由である。さらに、今回は残したものの、今後予報から外さざるを得ない「ピンチ」にある星も多数存在している。それらの中には明るく観測しやすい星も多く含まれていて、これまで継続して追跡されてきた星もある。観測される皆さんには、それぞれの使用機器等の条件に合うものを選ぶとともに、この予報を活用して「多くの星を観測する」ようにしていただくようお願いする。
  また、ミラ型変光星の突然の変化は予測できず、突然大きく予報から外れる場合もあるので、どの星についても観測が必要である。

2 最近の傾向

  変光星の観測では、CCDやデジタルカメラなどが使われるようになり、これまで眼視観測では難しかった星にも目が向けられるようになった。アマチュアの機械でも、非常にいい精度で観測できるようになったことは皆さんご存じのとおりで、これは変光星の世界にとって大きな進歩である。しかしその反面、ミラ型星の追跡など、これまで続けられてきたことが疎かになるのは残念なことである。
  しかしながら、観測用星図の作成、さらには比較星光度の入手も非常に簡単にできる時代になり、変光星観測の可能性は大きく広がっている。この予報に含まれている星はもちろん、予報のない星についても観測していただきたいと思っている。
  この予報について、明らかな間違いなどお気付きのことがあった場合は、広沢までお知らせいただけるとありがたい。より信頼性の高い予報となるよう、ご協力をお願いする。
  なお、日本変光星研究会のホームページには、月別の予報を掲載しているので、そちらもぜひ参考にしてほしい。

3 表の見方について

 (1) 最初の記号   [#] ----- 観測数の不足等により、精度に問題があったり、「めど」としての数字に過ぎないもの。
     [$] ----- SR型の星。実際とはかなりの違いが見込まれる。
 (2) Name 星の名前。
 (3) Range 変光範囲。(極大、極小光度で示す)最後に[p]のマークがあるものは写真光度で、眼視ではこれより1〜2等、場合によっては3〜4等明るい場合もある。
 (4) P 周期。
 (5) Max.Date 2017年1月〜2018年2月の間の極大が予想される日付。