ミラ型極大予報(No.29)2016年

広 沢 憲 治

1 はじめに

  2016年のミラ型予報は、659個のミラ型星・SR型星についての予報を計算した。
  今年は、新しいGCVS等に基づいて、周期を修正するなどの修正をおこなった。また、最近長く観測され手おらず、予報としての意味がない星や、SR型で毎年大きな修正を加えても極大を表現できない星については、この予報から外すことにした。今回はそのまま残したが、今後いくつかの星についてはさらに検討してどうするか考えたいと思っている。観測者の皆さんには、観測条件や使用機器等の条件に合うものを選んでできるだけ多くの星について観測していただき、より正しい予報が出せるようご協力をお願いしたい。また、変光星の突然の変化は予測できず、突然大きく予報から外れる場合もあるので、どの星についても観測が必要である。
  なお、日本変光星研究会のホームページには、月別の予報を掲載しているので、そちらもぜひ参考にしてほしい。

2 最近の傾向

  最近、従来の眼視観測に加えて、CCDやデジタル一眼カメラによる観測が増加している。これらの機器を使った観測は手間はかかるものの、正しい方法で測光すれば、眼視観測の結果より高い精度で等級を求めることができる。特にデジタル一眼カメラによる観測は比較的安く機器をそろえることが可能なので、多くの方の新規参入を期待している。もちろん従来からの眼視観測でも価値の高い観測は可能なので、こちらも多くの方に参加してほしいと願っている。
  なお、この予報には、思いがけないエラーが含まれている可能性があることに加えて、予報を計算するにはデータが十分でない星についても、これまでどおり観測のための「めど」となりうると考えて「#」をつけて予報に加えてある。その結果、実際の極大とは大きくずれているものが含まれる可能性がある。また、中には修正をおこなっても実際の極大日とずれてしまう星もある。これらの中には周期が変化している等、より観測の必要な星がある可能性もあるので注意してほしい。
  この予報について、明らかな間違いなどお気付きのことがあった場合は、広沢までお知らせいただけるとありがたい。より信頼性の高い予報となるよう、ご協力をお願いします。

3 表の見方について

 (1) 最初の記号  [#] ----- 観測数の不足等により、精度に問題があったり、「めど」としての数字に過ぎないもの。
            [$] ----- SR型の星。実際とはかなりの違いが見込まれる。
 (2) Name 星の名前。
 (3) Range 変光範囲。(極大、極小光度で示す)最後に[p]のマークがあるものは写真光度で、眼視ではこれより1〜2等、場合によっては3〜4等明るい場合もある。

 (4) P 周期。
 (5) Max.Date 2016年1月〜2017年2月の間の極大が予想される日付。