変光星図について

平澤氏の変光星図index (2)

 変光星観測に用いる星図は昔から入手がなかなか困難なのが普及のネックでした。国内の星図も「まずどれがどの星か?」と判読せねばならないほど苦心するものが多く、変光星の普及にも読みやすい星図が望まれていました。
 昔、五味 一明先生に長野県諏訪市に呼ばれて今度出版計画をしている変光星図を描く(…といってもそれまでに作られた星図のトレースですが)を頼まれて「五味星図」として完成しました。
 多分、名古屋市電(後には地下鉄)の設計に関わっていたので山田達雄氏が紹介したものでしょう。私は日本の他の 2〜3の方と共に AAVSO(アメリカ変光星観測者協会)の会員で、星図を数百枚持っていますが、そのまま戸外へは持ち出さず、編集して星座ごとに綴じて観測に使っています。この星図はほぼそのスタイルを踏襲したものです。
 この星図の作成には、私がパソコンを持っていませんので、変光星観測者の一人である土山由紀子さんがCDにしてくださいましたことをお礼申し上げるとともに、少しでも日本での観測の御役にたてば幸いです。


  1.  変光星観測に使う野外星図は出来うる限りコンパクトなことが必要です。このために、出版されている図は一つの星について2〜3枚のものを1枚にまとめました。
     また用紙の大きさもB4ですと経験から観測の際に二つ折りにしなければならなくて使い勝手が悪いのでB5版にしてあります。

  2.  このようにまとめますと、基の変光星図の一部分を使うことになるので、たやすく目的の星に到達するには相当な工夫が必要になります。
     変光星図には、写真をそのままトレースしたらしく星の明るさの差による大きさが極端に誇張されているもの、反対に1等星も4等星も殆ど大きさの差がなくてベッタリした感じのもの、明るい星のほうが暗い星よりも小さく描かれているものなど…これらは特に暫定的なものに多く、これらはこの星図を作るときに極力修正しましたが、なを不十分なものがあるかもしれませんことをご了承ください。
     星のプロットは本来はコンパスを用いるべきですが、案内星図を含めて 100万個以上の星ですので、心ならずも手書きにせざるを得ませんでした。

  3.  一部分をのぞき、星図と比較星光度は定評のある AAVSO星図を基にして作ってあります。案内星図は、ノルトン・スカイアトラス2000・ウラノメトリア2000を主に用いています。

  4.  まだ多数の変光星図を持っていますが、極大光度12等などと暗いものが多く、食変光星図も多数ありますが、今回は明るい物の一部にとどめました。

2005年12月  平澤 康男



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