みんなで見よう!おすすめ変光星2014 経過報告3
みんなで見よう!おすすめ変光星2014 経過報告3
2014 11 02
今回の経過報告は、対象とした食変光星2つの観測結果です。食変光
星は極小がある日にうまく晴れてくれないなど、なかなかチャンスがな
いことも多いのですが、両方の星について観測結果が報告されています。
<RZ Cas>
滋賀県の井田三良さん(Ida)の観測結果です。この観測は、デジタル
一眼カメラに135mmレンズで、30秒露出の画像を測定したものです。約4時
間の観測で極小が捉えられています。(vsolj-obs 45635より引用)極小時
刻の決定は、永井和男さんによっておこなわれました。
- 23/Oct/2014 RZ Cas (By M.Ida) -
06 +
|
| *****
+ ****
| * ****
| **** **
07 + *** ***
| *** **
| **
+ * ***
| ** ***
| ****
08 +
+----------+----------+----------+----------+----------+-
12 13 14 15 16 17 (UT)
RZ Cas 2014/10/23 n=69 by Ida cG
O=2456954.0811 Er=0.0004
C=2456954.0135 E=11507
O-C=+0.0676
min=2443200.3063+1.195247xE (GCVS, Samus et al., Dec.2012)
もう一つは、千葉県の清田誠一郎さん(Kis)による観測です。こちらは
CCDカメラに24mmレンズ、V filter で観測されたものです。3時間ほどの観
測で極小を捉えています。(vsolj-obs 45638より引用)極小時刻は、上記
と同じく永井和男さんによります。
- 29/Oct/2014 RZ Cas (By S.Kiyota) -
06 +
|
|
+ *
| * ** * ***
| ***** * ******
07 + *** ** *******
| ****** * ** * *
| ** ***** * ******
+ ******* * *** * **
| * * * **** *****
| *** ** * *
08 + *
+-----------------+-----------------+-----------------+--
12 13 14 15 (UT)
RZ Cas 2014/10/29 n=143 by Kis V
O=2456960.0594 Er=-
C=2456959.9898 E=11512
O-C=+0.0696
min=2443200.3063+1.195247xE (GCVS, Samus et al., Dec.2012)
この2つの観測によれば、ほぼ予報どおりの時刻に極小が起こって
いることが分かります。眼視観測でも変化が速く、楽しめる星ですの
で、ぜひ観測してみてください。
また、極小時刻の決定には至りませんでしたが、次の方々からも、
RZ Cas の観測報告をいただいていますので紹介します。東海大学天文
宇宙同好会の皆さんで、7cm双眼鏡による眼視観測です。
加藤 由紀 Yki
木村 紗英 Kre
大谷 桃子 Omk
内海 玲奈 Ure
<beta Per>
10月25日の夜、3人の方々によって観測がおこなわれました。
まず、滋賀県の井田三良さん(Ida)の観測です。(vsolj-obs 45634 より)
デジタル一眼カメラ(55mm F3.5)で30秒露出による観測です。
02 +
|
|
+
|
| ***
03 + **** * ** ** ***********
| * *** ******** * ***
|
+
|
|
04 +
+-----------------+-----------------+-----------------+--
11 12 13 14 (UT)
beta Per 2014/10/25 n=44 by Ida cG
O=2456956.0159 Er=0.0007
C=2456955.8963 E=3946
O-C=+0.1196
min=2445641.5135+2.8673043xE (GCVS, Samus et al., Dec.2012)
次は、秋田県の高橋あつ子さん(Tha)によるもので、2.3cm双眼鏡を使った
眼視観測です。5時間以上にわたる粘り強い観測で、極小を捉えられました。
(vsolj-obs 45549 より)
02 +
| *
+ ***
| * *
03 + * * ** ** * *
| ***** **
+ *
|
04 +
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
11 12 13 14 15 16 17 (UT)
beta Per 2014/10/25 n=26 by Tha 2.3B
O=2456956.048 Er=0.004
C=2456955.896 E=3946
O-C=+0.152
min=2445641.5135+2.8673043xE (GCVS, Samus et al., Dec.2012)
3つめは、岡山県の今村 和義さん(Iak)による観測です。4cm8倍の双眼鏡
による眼視観測です。(vsolj-obs 45541 より)
02 +
| *
+ * *
| * * *
03 + * * *
| * ** *
+ **
|
04 +
+-----+-----+-----+-----+-----+-----+
10 11 12 13 14 15 16 (UT)
beta Per 2014/10/25 n=15 by Iak 4B
O=2456956.034 Er=0.001
C=2456955.896 E=3946
O-C=+0.138
min=2445641.5135+2.8673043xE (GCVS, Samus et al., Dec.2012)
これらの極小時刻決定は、いずれも永井和男さんによるものです。
これらの観測によると、当初の予報と比べて早めの結果と遅めの結果に分か
れていて、今回の結果だけでは予報との差については何とも言えないところで
す。さらに観測を積み重ねることで、傾向がはっきりしてくるのではないかと
思います。皆さんの観測に期待します。
なお、上記の方々以外に、次の方からもβ Per の観測をいただきました。
(極小時刻決定はできませんでした。)ありがとうございました。
加藤 太一 Kat
永井 和男 Nga
渡辺 康徳 Wny